takanoひねもすのたり

死霊院 世界で最も呪われた事件のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

2.9
ルーマニア悪魔祓い殺人事件をモデルにしたお話。
死霊院(=教会)と言われるほど、おどろおどろしくないし、そもそもあんまり絡まない 笑

最近では、アメリカのカトリック系の学校の図書館で、ハリポタの本が「実際の呪文が書かれており悪魔を呼び出してしまうので危険」という理由で禁書にされるというニュースがありましたが、

キリスト教における信仰の度合いや悪魔への実存と畏れについては、肌で感じることが出来ないだけに、リアル感が薄れ、フィクションとして捉えてしまいがち。
なのでもうちょっと知識を増やしたい部分ではあります、主にオカルト方面ですが。

で、話は、その事件の取材にルーマニアに訪れた記者ニコールが当事者や関係者に話を聞くうちに、己も一連の事件の只中に巻き込まれてゆくというもの。

今回登場する悪魔はアガレスで、心に屈託を抱えている者に転移する特質があります。
信仰に揺らぎがあると悪魔に付け込まれるという奴ですね。

ニコールも心に罪悪感を抱え解消出来ずにおり、そこを悪魔アガレスに見透かされつけ入る隙を与えてしまった、ということのような気がします。
(接触転移とも言っていたんですが、そうするとニコールが誰を触って悪魔が転移したのかさっぱり分からないので😅)

ニコール取材メモ、現地で体験した悪魔憑依の恐怖!
概ねこんな感じの内容なので、悪魔祓い物としては若干物足りなさやパンチの弱さはあるものの、それは実話ベースと考えると仕方無いし、ルーマニアの教会や墓地などは興味深く見ました。

ヒロインのニコール(ソフィークックソン)が可愛いらしくて、パジャマ替わりのシャツをボタンを3つ目くらいまで外して、その隙間からチラリと覗くお胸が良かったです。

ショックシーンは、うーん、股間に蝿?蜂がうじゃうじゃけて群れてた場面でしょうか……、
うん、想像すると気色悪い。
罪深い部分がそこだったってことなんでしょうけど…。

基本は地味めなので、派手な悪魔祓い物を期待すると多分退屈です。
面白い…というわけではありませんが、取材ノート的な読み物感覚でさくっと見る分には良いと思います。

同じ題材で「汚れなき祈り」という作品もあるようなのでそのうち観てみよう。