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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のknykeastのレビュー・感想・評価

4.0
第二次世界大戦のさなか、ナチスドイツの攻勢により連合国が不利な状況に立たされる中、挙国一致内閣としてイギリス首相に就任。国の存亡をかけヒトラーとの戦いに挑む。

これは心が震えました。。まさに国の存亡をかける、という言葉が相応しい状況の中、決断を下すという事。その時彼はどんな事を考え、どんな行動をとったのか。。

チャーチルを知ったのは、ビジネス書の名言集にも良く名前が出てきたから。言葉を自在に操るチャーチルのスピーチも、本作の大きな見所となっています。

言葉には魂が宿る

人を突き動かす言葉には、語り手の魂が宿る。そしてこの人の決断なら信じようと思える。逆に保身に入ると人は逃げの姿勢が見え隠れし、その言動は簡単に真意を見抜かれてしまう。そんな言葉には力も説得力もない。

一国のリーダーの大切な資質。それはやはり強い信念なんだと思います。信念の詰まった言葉が人をまとめ、団結を生み出し、歴史をも塗り替える。

チャーチル役はゲイリー・オールドマン!もう言葉がありません。。そりゃアカデミー取りますよ。。本人写真見ましたがクリソツ!特殊メイクも効いてますが、一国のリーダーの葛藤、そして信念が滲み出る名演にはグイグイ引き込まれました。。

そしてチャーチルの秘書で、名スピーチをタイプし続けたレイトン役にはリリー・ジェームス。健気に寄り添う彼女もまた、チャーチルの心の支えになります。

奇しくも、アメリカのバイデン大統領の執務室からチャーチルの銅像が運び出されたというニュースが。。トランプはチャーチルに自分を重ねていたのか!?さてアメリカの行方やいかに。。
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