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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のRyuのレビュー・感想・評価

3.8
ゲイリー・オールドマンがアカデミー主演男優賞を受賞し、メイクアップでもオスカーを獲得した作品。
この特殊メイクがホントにスゴい!作り物感が全くないです。かの肉体改造の天才 クリスチャン・ベールもホントにオールドマンが太ったと思い、肉体改造の相談をするほどの完成度です。
前半はどちらかというと静かに物語を描いていて、終盤で一気にアツくさせてくる感じでした。この気品があって重厚感もある感じがイギリス作品らしいなと思いました。とんでもない激動の時代にひとつの決断を迫られるプレッシャーがえげつないものなんだと実感しました。そして戦況も悪くなる一方でホントに“終わり”が近づいていく様には打ちひしがれます。そしてチャーチル自身も過去の失敗から嫌われ者。もう屈服するしかない という状態からの国王の告白や地下鉄のシーンはスゴくこみ上げるものがありました。オールドマンの好演も相まってとても深みのある作品に仕上がっていたと思います。
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