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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のとのレビュー・感想・評価

4.5
冒頭の5分、チャーチルを登場させずに彼がどんな人物なのかを想像させる導入が上手すぎる。同じ保守党の中でも厄介者扱いされてたみたいだし、ドイツに対して宥和政策を唱える人がいる中でも頑なに徹底抗戦の姿勢を崩さなかったのが印象的だったけど、どこか憎めない人物だった。奥さんがすごく頼もしくて夫婦関係が良かったのも好感度が上がった要因の一つかも。そんなチャーチルが本当に徹底抗戦で良いのか?と迷いが出てきた時にジョージ6世と語り合うシーンはめちゃくちゃ泣けた。お互いを良く思っていなかった2人が和解する場面でもあるし、チャーチルを訪ねてきたジョージ6世を通してくれたのはやっぱり奥さんなのよね。最後の演説シーンも圧巻で、純粋に徹底抗戦を応援する気持ちになれた。脚本も演出もゲイリー・オールドマンの演技も全部良くてとにかく見応え抜群だった。
「欠点があるから強くなれる 迷いがあるから賢くなれる」
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