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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のnaitのレビュー・感想・評価

4.2
アカデミー賞で話題だった本作。
チャーチル首相が就任してからの数週間を描く。

このダンケルクがらみものは最近立て続けに作られていて、ある意味ブームかもしれない。

そんな中で決定的なのが来たなって印象です。

ジョー・ライト監督は丹念に、人間ウィンストン・チャーチルの苦悩や葛藤を描いて見せた。
65歳にして首相就任。周りの人間からは嫌われながら、重圧と闘い国を動かしていった。今でも理想のリーダー像として挙げられるようですね。

とにかくゲイリー・オールドマンの集大成とでも言いましょうか、入魂の一本だと思います。辻一弘さんのメイクもあるにせよ、観てるうちにゲイリーを意識せず、チャーチルという首相がそこにいると信じさせてくれる渾身の演技でした。

ジョー・ライト監督の画づくりがまた素晴らしい。
印象的な【首相の目線】で街を、戦場を横流し、上空から俯瞰で見せるところ、特に男の子と目線が交錯するショットは鳥肌もの。これぞ映画!

事前に観ておくとより良い作品を挙げて置きます。

「ダンケルク」「人生はシネマティック!」は作中描かれるタイミングを別視点から観れます。
「英国王のスピーチ」も作中登場する同じ国王ジョージ6世(ベン・メンデルソーン!やっぱりこの人上手い。コリン・ファースとは違うアプローチなのに!)の話なので知ってるとより楽しめます。
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