たつかわ

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のたつかわのレビュー・感想・評価

4.2
対話の人

主人公チャーチルはユーモアを持ち合わせ対話を得意とする、一方の敵であるナチスのヒトラーは、人の感情に訴えるパフォーマンスを得意とする。36歳に大臣になり、作品にもでてきたカリポリの戦いで大失敗した責任を取るために、45歳でクビになり、すぐに西部戦場の前線で戦いに参加している。その後は大臣に復帰し、また落選と再選を繰り返したが、29年に世界恐慌の影響で再度クビになり以降10年間大臣になることはなかった。

大戦前に海軍大臣に復帰し、首相に任命されるところから始まる。チャーチル演じるゲイリーオールドマンが首相としての苦悩、ユーモア、独特の癖そしてあのピースサインで魅力的なチャーチルを演じている。その魅力が爆発するのが、後半に登場する究極の対話シーンである。正直あり得ないかと思うが、ドイツの空爆によって破壊されたイギリス各地へ慰問に行き、兵士と会話しているドキュメンタリー映像を観るとありえなくはないと思いました。

また本作ではダイナモ作戦によるダンケルクの撤退の一方で、ドイツ軍を引き付けるためにフランスのカレーにおける包囲戦もあったことが描かれて印象的でした。

ゲイリーオールドマンにメーキャップした辻さんのアカデミー賞が話題に上がるが、ジョージ六世がそっくりすぎて、ビックリしました。

おススメです。
たつかわ

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