遥美沙樹

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の遥美沙樹のレビュー・感想・評価

4.3
そうなんだよね。これってたった4週間の話。劇中ゲイリー・オールドマンは、ほぼ出っぱなし、喋りっぱなし。オスカー獲るのもそうでしょうねと納得するくらい、ゲイリーのチャーチルがもはやチャーチル大統領という概念となった作品に思う。嫌われ者でありながら、演説の言葉に異常に拘ることで有名なこの大統領の、時間とともに自分が大統領の秘書にでもなったような錯覚に陥る。そのくらい、ずーっとずーーっと一緒にいる感覚になる。敵対するハリファックス卿が最後に「彼は言葉を武器に変えて、戦場へ乗り込んだようだ。」と言った言葉が目に残った。やはり政治家は言葉の魔術師でなくては。
にしてもナチスにあれほど追い詰められてなお、イギリス人の誇り高き姿勢によって、屈服よりも死を選ぶが国民の総意であるとしたわけだけど、日本も降参せずにいたら、どうなっていたかなと脳裏をよぎった。

しかし役者だけに在らず、カメラワーク、美術、音響、どれをとっても超一流と素人でもわかるくらい、あぁ、1800円で得しちゃったなぁと感じる作品でした。