ポイントで。
なので、仕方なく小スクリーンだったけど、十分、スクリーン奥から音波のように押し寄せる、
説き伏せられるようなゲイリーの演技を、辻さんの魔術を堪能。
ブリティッシュ・イングリッシュのヒアリングにはもってこいな、とにかくコトバを愉しむ作品。
『ダンケルク』と『英国王のスピーチ』も予習に役立った。
また、大好きな映画が増えた。
チャーチルの人間味も余すとこなく描かれ、
妻や家族・仲間や"キング"との愛、ユーモア、葛藤、決断力、オトコの覚悟、マーケティング、プランニング、実行力・・・
ヒトとして生きるあらゆる価値を思い知らされる。
その裏ではとてつもない数の、捨て駒のような命の消費と、その何倍もの人口の家族たちの悲しみが繰り広げられているというのに。
そう考えさせられることで、今の平和に感謝することができるし、過去の日本にも客観的に向き合える。
終始、映像としても音響としてもアラ探しのゆとりを与えない、ゲイリー活劇。
彼は言葉を武器に変えて、戦場に乗り込んだ。
エンドロール前に辻さんの名前が大映しになった瞬間は、鳥肌。リスペクトが現れてる。
本当におめでとうございます。
なにしろ、青春の旅先かつ忘れられない風景である、イーストボーンのセブンシスターズ(ググってね)が、何度も映るのも、英国傾倒派としては堪らないところ。
ウィンストンが好きな銘柄が、"ボランジェ"だったことにも、共感。(同盟国フランスの応援的でよいね。字幕は陳腐に"シャンパン"だったけど)
まー、今夜はスコッチだな。