Kota

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のKotaのレビュー・感想・評価

3.6
“成功や失敗は終わりではない。大切なのは続ける勇気だ。“

第ニ次世界大戦下ウィンストンチャーチがイギリス首相に任命されてから、ドイツへの降伏を考えていたイギリスを奮い立たせるまでの2週間に焦点を当てた作品。マーガレットサッチャーの時も思ったが、批難をする事は簡単だが、決断をする事は本当に難しい。4千人の犠牲を決断したチャーチルは冷徹に映るが、戦時中で全ての責任を持つ事を主体的に考えてみると、彼の揺るがない信念、続ける勇気こそリーダーに必要な事だったのだろう。

チャーチルのスピーチや彼の奥さんの言葉に綺麗なイギリス英語のフレーズが盛りだくさん。是非字幕で見た後は英語字幕で見て、深いところまで感じて欲しい。チャーチルを支持したジョージ6世は他でもなくコリンファースが“英国王のスピーチ”で演じた王であり、ダイナモ作戦はクリストファーノーランの“ダンケルク”を見ればリアルな実態が分かる。同じ時代、人物、出来事でも切り取る場所が違うだけで、こんなに映画の持つ意味が変わるのが凄い。例えばカレーに残されたた4千人の兵士に焦点が当たればこれまた凄い映画になると思う。

今年度アカデミー賞主演男優賞に輝いたゲイリーオールドマンとメイクアップ&ヘアスタイル賞に輝いた辻一弘さんのタッグが一番の見どころなのは言うまでもないけど、個人的に秘書を演じたリリージェームズも助演女優賞を与えたいくらい。まぁ敢えて一つ言うなら、全体的にヒロイック色が強く地下鉄のシーンも最後の演説もあまり共感はできなかった。