Yu

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のYuのレビュー・感想・評価

4.2

上に立つ人ほど孤独になる。
社会人になって部下を持つようになった時
先輩上司から言われた言葉。
失敗が許されない状況下でたった独りで決断をし、周囲を引っ張っていく重責は、背負っている本人にしかわからない。
ひたすら自問自答を繰り返す孤独な闘いは、たったひとつの信念が最後まで寄り添う親友となる。

最も尊敬するリーダーの1人として歴史に名を残しているウィンストン・チャーチル。彼はその孤独を自分の糧とした上で、数多くの名言を残している。

成功とは失敗に失敗を重ねても情熱を失わない能力のこと。

私が義務感と信念に基づいて行動している限り、いくら悪口を言われようと何ともない。害になるよりはむしろ益になるくらいだ。

凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。

たんたんと描かれてはいたが、賞賛された結果の陰に隠れていた苦悩と葛藤は尋常でなかった。しかも、愛する自国がまさに今、独裁者アドルフ・ヒトラーによって支配されるかもしれないとなった時に、あそこまで追い込まれてたなんて。

地下鉄での国民はフィクションとしても、力強く支えた妻と献身的に仕えた秘書、そして英国王ジョージ6世。
チャーチルと彼らの熱い絆は、80年もの時を超えゲイリーと辻一弘にも栄光をもたらした。

ペンタゴン・ペーパーズ同様、今作に関しても「ダンケルク」そしてもし余裕があるなら「英国王のスピーチ」を事前に観ていたらより理解が進むことだろう。