トムトム

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のトムトムのレビュー・感想・評価

3.5
影を強調した撮影はどのシーンも素晴らしいし特にタイトルの出方は超かっこいい。

大まかな事績とフォトジェニックな容姿しか知らなかったのでその内面に焦点を当てた本作は興味深く観られた。

ユーモアと攻撃的な性格が共存していて確かに友達の少なさそうな強面のチャーチルをチャーミングに見せ、自身の軍事的才能に対するコンプレックスの裏返しの様に強気に振る舞う様を演じたゲイリー・オールドマンは流石。

今日の我々は歴史の正解を知っているがあの状況であれ程の強気な振る舞いは凄いを通り越して怖い。
伝記映画は多かれ少なかれ美化はされているとは思うが今作はやり過ぎの一線は超えていない様に思う。
が、列車での市民との語らいから演説の流れは燃えるしカッコいいのだがそれだけに危ういと思う。

日本ではメイクの辻一弘さんの話題で語られがちの映画だがメイクの凄さを感じさせないくらいの自然さでやはり凄い。

本作と一緒に「ダンケルク」と「英国王のスピーチ」を合わせて観たい。