図師雪鷹

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の図師雪鷹のレビュー・感想・評価

5.0
ナチスが周辺諸国を攻めまくっている最中イギリス首相になった男、ウィンストンチャーチル。彼が、国としてナチスと徹底抗戦することを決断するまでの物語。

彼は、正直に言って嫌われ者である。周りがナチスとの交渉に傾いているのにもかかわらず反発し、人当たりはあんまりよくないし、家庭もあまり顧みない。
特に、前首相チェンバレンとハリファックス伯爵は最大の壁だった。戦況も次第に悪くなり、この2人が声を広げていき、ついにチャーチルはナチスと交渉をすることを決めてしまう。では彼は、いかにしてイギリスを、はたまた世界を救うことになったのだろう。

この演技では、とにかくウィンストンチャーチルに扮するゲイリーオールドマンに心惹かれた。独特のあの喋り方も、本人に似せたのだろう。実は自分、この映画を鑑賞する中、二回も号泣してしまった。それは、彼の演技が特別なものだからだ。映画賞を多くさらったのにも納得がいく。
ちなみに号泣したのは、終盤、彼が苦手とする世界に自ら入っていったあのシーン。もう一つは、もちろん1番最後の演説。さらにそれに対してチェンバレンがした行動。
まさかここまで感動させられる映画とは思ってなかった。シリウスブラックを演じたゲイリーオールドマンをあそこまで本人に似せてしまった辻一弘さんも本当にすごいと思う。そして、あの1番最後のDARKEST HOURの文字は…ものすごいスタイリッシュでかっこよかった。

いい映画体験ができた。
図師雪鷹

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