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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のminyamooomのレビュー・感想・評価

4.5
遅ればせながら、劇場鑑賞してきました!
上映終了しそうだったからギリギリ。
いい映画だった!

エンドクレジットで監督、主演俳優とかがおっきく名前出るところで何番目かにKAZUHIRO TSUJI て名前出て感動したよ。そこ?!そこで出る?!危うく見逃すところだった。

日本でも辻一弘さんがアカデミー受賞したことで話題になった今作。ゲイリーオールドマンの演技もさることながら、やはり我々日本人が注目しちゃうのは辻さんのメイク技術!ミーハーなわたしは特に!
目、以外はもはやゲイリーオールドマン感ゼロ。特殊メイクなんでしょ?感もなし、ほんとうにチャーチルのそっくりさんが演じているように見える。

ナチスに対するチャーチルの力強い言葉。

いかなる犠牲を払っても祖国を守り抜く。断じて降伏はしない。

NEVER surrender!!

このスタンスはどれだけの人々に勇気を与えたことだろう。ラストシーンの演説は圧巻の一言。ハンカチからの拍手喝采で思わず涙するよ。戦時中に必要なのはこんなリーダーなんだろうなあ。ヒトラー然り、演説、言葉が上手い、て大切な才能なんだろうね。
どの立場の人からも感じるのは、祖国に対する大きな愛。戦い抜く選択も、和平交渉を進めようとする選択も、どちらも祖国を思ってのこと。悪いのは戦争だ。

迷うチャーチルに妻のクレメンティーンがかける言葉。

欠点があるから強くなれる。迷いがあるから賢くなれる

たくさんの兵士を失い、自分の選択によっては兵士ばかりではなく国民をも危険にさらすであろう重圧がのしかかる。
自分の選択は、ほんとうに正しいのだろうか。どんなに強く、迷いのなさそうな人に見えてもきっといろんな葛藤を持っている。国王の言葉が、国民の言葉が、どれほど彼の力になっただろう。
歴史を知っている側としては、大丈夫、間違ってないよ、今もイギリスは平和だよ、ていう気持ちで見られるんだけど、負けるかもしれない状況で、戦い続ける覚悟を持つ国民にも涙。

Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.

この映画見る前にはノーランのダンケルクをみてから鑑賞するのがおすすめだよ。あぁ、こうしてたくさんの民間の船が来たんだなぁ、と二部作のように楽しめるよ。
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