mRクボOTHE

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のmRクボOTHEのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

暗い色調の映像がゲイリーオールドマンの演技とともにチャーチルの心の葛藤、英国の厳しい状況を如実に映し出している。
チャーチル、カレーにいる部隊、英国国王、内閣、戦争省、チャーチルの妻、タイピスト、そのそれぞれの戦いが散りばめられ緊迫感が持続する。
最後のチャーチルの演説がカタルシスとなり、その感情が解き放たれる。
「チャーチルは言葉を武器に変え、戦場に乗り込んだ」
その武器は、大衆の声なき声だった。
演説の直前、チャーチルは1人地下鉄に乗り込み、国民の声を聞いてまわったのだった。
強大な悪のプレッシャー下において、どうするのか。人それぞれ答えは違うが、いつの時代も平和や幸せは無条件に与えられているとは限らないことは認識しておくべきだ。