重厚で真剣な史実にギャグテイストを加えて見やすくしている、のではないです。
歴史物へのとっつきにくさを払拭するため、この映画は根底に軽快な音楽を使って話運びもテンポよくし、ギャグシーンを差し込みまくる楽しい映画として構成されており、その流れの中で真剣な緊張感を持続させる、という構造がクレバーだな、と思いました。
まず、みんな見た目があんまりすげえ人に言えない適材適所感は一切ないというか・・・w
ゲイリー・オールドマンのチャーチル・・・誰かが言ってた通り、この映画にはゲイリー・オールドマンは出ていませんw
そこまでメイクでボテボテにして何してるのか何言ってるのかわからん人にする必要あんの？みたいなw
辻さんほんますごい・・・。
最悪の人生へ引きづり込むのがお得意なオーストラリアのマフィアだったのに、ここまで来ましたか・・・・。
「英国王のスピーチ」でコリン・ファースがやったジョージ６世を演じる日がくるとは・・・。
正直、英国王質感は１mmも感じなかったけど、実際の写真見たら似てるんだよ！！
常にTalk highなチャーチルはリリー・ジェームス演じるタイピストに自分の話をタイプさせるのですが、ずーっとしゃべり続け。お風呂に入っている間も。それまでタイプし、チャーチルの発言として残している。
ただでさえ滑舌が悪いタイピスト泣かせな上、常に話を盛って喋るチャーチル。
あのラスト近辺の展開はとても戦時下イギリスっぽくていい話なのに、そんなこと言ってねーよ！レベルで国民の皆さんのご意見がポリティカル発言に変えられておりますけどw
そりゃこの件て結果がわかってるから安心して見れるけど、こんなに戦局がボロカスなときやったらそりゃ慎重になる政治家もいるだろうし、先のことを考えれば今我慢して・・・ということもわかりますし。
でもそうやって阿った数国は今でも後悔をにじませておりますし、結果、イギリス＆フランスは勝てたし、昨年のノーランの「ダンケルク」の話を見ても大成功に終わると。
チャーチルって周りに支えてくれる人にも地味に恵まれてるし、アル中やからってそんな卑下することないんかな、って思った。
新
日本語字幕:牧野 琴子
