リッキー

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のリッキーのレビュー・感想・評価

3.9
959本目。190219
この作品は「ダンケルク」の裏側を描いた作品で、2つの作品を鑑賞することにより、各々の作品の理解度が上がると思われます。チャーチル首相のことも歴史的には知っていましたが、映像として鑑賞すると相当追い込まれていたことがよく理解でき、大変勉強になりました。
1940年ナチス·ドイツの勢力が拡大し、同盟国フランスが陥落寸前となり、次はイギリスが狙われるとされる中、 ウィンストン·チャーチルが首相に就任します。ヒトラーに屈するか戦うかの大きな決断を求められ、「ダンケルクの救助」に至るまでの27日間の苦悩の物語です。

この作品は良くも悪くもチャーチル役のゲイリー·オールドマン中心の作品であり、彼の演技により作品自体の評価が高まったと思われます。まくしたてる口調、懇願する口調、妻や国民に対するやさしげな口調と話し方だけでもチャーチルの人柄がわかり、また歩き方や姿勢、葉巻の吸い方なども相当研究したのではないかと推測されます。さらに特殊メイクで目意外は覆われているため、 目だけで演技している場面も多々ありました。クライマックスの演説のシーンも迫力がありました。偉大な指導者の演説により心を動かされるものです。

英国王(ジョージ6世)ですが、 コリン·ファース主演の「英国王のスピーチ」で描かれた吃音であったジョージ6世と同一人物となります。そのため台詞が若干たどたどしく感じました。この作品でも、コリン·ファースが演じてくれればわかりやすかったのですが、そう都合良くはいきませんよね。
ジョージ6世に「ヒトラーが恐れるのは君だ」と後押ししてもらい、チャーチルは英国の行末を決定します。これからも英国王とは友好な関係が続き、国民を鼓舞するのに協力したようです。

チャーチル関連ですと次に歴史的に続くものは「チャーチル ノルマンディーの決断」がありますが、こちらは未鑑賞です。チャーチルは本作でもジョークを度々披露していて、愉快な一面がありましたが、有名なルーズヴェルト大統領の前で裸になるシーンはあるのでしょうか。
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