ぐっさん

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のぐっさんのレビュー・感想・評価

4.3
アマゾンプライムビデオにて鑑賞。レンタルもやってます。
やっと観れたのでレビュー書いてみましたのコーナー。

 第91回アカデミー賞でも「バイス」がメイクアップ&ヘアスタイリング賞を獲得し話題となりました。でも、この作品では第90回アカデミー賞にて主演男優賞にゲイリー・オールドマン、そしてメイクアップ&スタイリング賞を獲得し、しかも特殊メイクを担当したのがもうご存知の日本人、辻 一弘さんが受賞されたことで話題になったことを思い出します。
 日本の時代劇作品のちょんまげだけでもすごいと思っている私でも、特殊メイクによってこの作品のまさにリアルガチなチャーチル首相が出来上がってしまい迫真の演技もすごかったし技術はすごいことになっているなとも思っちゃいました。

 ゲイリー・オールドマンで私の印象深い作品は「フィフスエレメント」の時の悪役を演じていたゲイリーの印象が今まで強かったのですがこの作品はさらに上回る演技でしたねぇ~。
 本当にゲイリー?こんなにすごいメイクをやられたら演技するほうも大変だったんだろうなと思っちゃうし、辻さんの技術もハンパねぇわ。

 ストーリーも政治ものは好きなので楽しめました。
 クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」を観ていたのでこの時代の出来事には驚かされたし、勉強させられましたが、この時イギリス政府はどのような行動をとっていたのかなど、第2次世界大戦中の激動の時代をチャーチル首相を中心に描いた作品で、貧乏くじのような人事で周りからひどい扱いをされていたけども、強いリーダーシップをもつにはガンコであっても正しい決断へ導かなければいけない精神には大変だったと思うし、素晴らしかったと思う。
 チャーチルが電車で市民と話し合っているシーンは、市民にも意見を聞きたい姿勢もちゃんとしていて素晴らしいシーンだったので好きでしたねぇ。

 映像の描き方もキレイで、イギリス国王との最初の対面の時の窓からの光のさし方やクライマックスの演説シーンとラストシーンは好きでした。
 特殊メイクで注目された作品ではありますが、ゲイリーの演技・激動の時代の歴史ドラマとしてもちゃんと注目するべきでそれもすごかった内容でした。
ぐっさん

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