ぱんだ

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のぱんだのレビュー・感想・評価

3.7
ノーラン版のダンケルク観てから視聴。

ちょっと映像のテイストがテレビドラマっぽくて、なんだかNHKの偉人ものの年末2時間スペシャルドラマ観てる感じ。

でも内容はすごく面白かったです。
第二次世界大戦といえば、ルーズベルト、スターリン、そしてチャーチルですけれど、チャーチルのこの怪物じみた威圧感がなければイギリスは第3位戦勝国としての
地位は築けなかったでしょうね。

大酒飲み(若干アル中?)でヘビースモーカーで癇癪持ちで、丸々と太った体(ゲイリー・オールドマンすごいなぁ)の嫌われ者の怪物・チャーチル。
彼とジョージ6世(英国王のスピーチのあの王様ですな)との関係がどんどん変わっていくのが、この映画の見どころですね。
あと奥さん素敵、あのチャーチルにビシバシ言っちゃうの最高でした。

ただダンケルクの救助のために4000人の兵士たちが特攻させられたと知り、これを観たあとにダンケルク観てたら感動できなかっただろうなぁと心が痛くなりました。
チャーチルからの電報に少し泣きました。

チャーチルは首相として、30万人の陸軍を救うために、4000人を特攻させたわけですけど、鬼でも悪魔でもなかったんだろうなぁ。
閣僚たちも間違ったこと言ってなくて、チャーチルも間違ったこと言ってなくて、歴史は面白い。

そういえば、秘書役にベイビー・ドライバーのデボラちゃん出てて可愛かったです。

最後に原題の「Darkest Hour」、「夜明け前」って意味合いかなと思って、かっこよくて素敵なタイトルだなぁと、邦題は相変わらずダサいなぁと思いました。
ぱんだ

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