ウィンストン・チャーチル、口が達者でペテン師の臭いがする。なんとなくゲス黒い香りもする。
崖っぷちの男がヒトラーの脅威にさらされる。戦うのか、ヒゲチャビンの靴を舐めるのか、どっちだっ、ワッチョイ！ワッチョイ！
ゲイリー・オールドマンがチャーチルを演じる。この腹、恰幅の良さ、凄い貫禄で後光が差している。英国を代表する名優の1人だけある。特殊メイクは、本作を含め2度アカデミー賞（メイクアップ&ヘアスタイリング）を受賞した辻一弘様だっ、バッキャ…じゃなくおめでとうございます。
第2次世界大戦の激動と混乱ぶりが伝わってくる。大英帝国のドイツに対するビビり方も凄まじい。そして、チャーチルの言葉の魔術師ぶりが良くわかる。言葉を武器に変え、戦場に乗り込む。まさに言葉が武器だ。口で戦う漢だ。原稿の練り方も徹底している。
頭を食われながら虎に道理を説くことはできん！凄い名言だっ、バッキャ…じゃなく、そのとおりでございます。
