ーcoyolyー

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のーcoyolyーのレビュー・感想・評価

3.6
チャーチルとジョージ6世の関係は「英国王のスピーチ」だとデレデレなんですけど、こちらでは最初史実に則ってジョージ6世がツンとしててクライマックスでデレてきました。ただ、人間性の描かれ方は「英国王のスピーチ」とさほど変わらなかったのでああいう人なんだと思います。

こちらでは最初にチャーチルの「話は聞き取りにくい」と説明されるだけなんだけど「英国王のスピーチ」でその理由が舌が癒着してるから、というようなことを吃音のジョージ6世を励ますために言ってたからこの順番で見るの正解だったんだと思います、単純に時系列だけでも。

チャーチルが首相になるのってナチスドイツと対峙する国難を乗り切るために挙国一致内閣作らなきゃだけど野党がこいつ以外飲めない、と保守党渋々祭り上げたので、あ、これ、今の自民党が渋々石破茂祭り上げなきゃならなくなったらこうなるんだ、というのをつぶさに見ているようで興味深かった。まさかのチャーチル≒ゲル!(何気にライミングしてる)

ゲルは他の政治家が制御できなくて皆さん苦虫を噛み潰したような顔をずっとしています。ゲルも苦しんでます。ですがジョージ6世がデレて国民の声を聞け、と言われてしまったので初めて地下鉄に乗って庶民の意見を聞きます。そこで庶民と自分の意見が一致しているとわかってウェストミンスター駅で降りて国会議事堂に乗り込んで演説です。そう、演説。まあゲルじゃなくてチャーチルだから演説は欠かせませんが、この演説の撮り方「英国王のスピーチ」研究してるのかなと思った。先行研究的に参照はしてる確実に。

といってもメインファクターは「ダンケルクの戦い」です。戦争ものです。私これほとんど知らないので置いてかれないためにチャーチルをゲルに置き換えて見るという荒技を駆使しました。政治ものと違って戦争ものはその意味合いの基礎知識がないので置いてかれがち…だから「ダンケルク」観ようかと思ったけど今どこの配信にもないんですね…クリストファー・ノーラン祭り微妙に終了してた悲しい…
ーcoyolyー

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