ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の作品情報・感想・評価

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男2017年製作の映画)

Darkest Hour

上映日:2018年03月30日

製作国:

上映時間:125分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男」に投稿された感想・評価

Solaris8

Solaris8の感想・評価

4.1
富山では、最近まで上映されておらず、5/12 ロッテ新井リゾートの春スキーのバックカントリーで、大毛無山に登り、上越のJMAXシアターで「ウィンストン・チャーチル」を観てきた。

残雪が豊富な頚城山塊だが、山頂は雪が融け、カタクリの花が咲いていた。カタクリのような花はスプリング・エフェメラル(春の妖精)と云われ、直訳すると春の儚いものと云う意味になる。

以前、青山シアターのオンラインで「四月の永い夢」を観た翌日、撮影が在ったと云う富山県朝日町の笹川の里山を訪ねてきたが、桜の中では遅咲きの八重桜が満開で足元には沢山の水仙の花が咲いていた。水仙は英国の春を象徴する花で「サー・ウィンストン・チャーチル」と呼ばれる品種が日本に在り、ボリュームがある八重咲きで良い香りがすると云う。水仙はニラと似ており、間違えて食べると毒がある。

チャーチルが首相に就任したのは1940年5月10日で英国がその年の春を迎えた頃の話になる。就任後、ドイツの電撃作戦で英仏軍がフランスで劣勢に追い込まれる。チャーチルも表向きは徹底抗戦を唱えるが、影ではチェンバレンの対独和平交渉を排除せず、逃げ道は残して退路を絶たない。

ドイツに勝てる見込みが薄いという報告を冷静に分析していた筈のチャーチルの苦悩と葛藤は想像して余りあるが、チャーチルが英国の地下鉄のTUBEに乗った事が無く、市井の人の声を聴くためにTUBEに乗り、民衆から聴いたネバーという声にチャーチルの信念が確信に変わり対独対話の退路を断ったという架空のフィクションが展開されている。

チャーチルがドイツ相手に強気になれたのは米国という後ろ盾が在ればこそと云う気もするが、歴史的なチャーチルの首相就任演説はフィクションではなく、結果的にチャーチルがドイツと妥協せずに弱みを見せなかった事が勝利に繋がっている。

チャーチルが妥協していればドイツはソ連に負けずヨーロッパは未だ、ドイツが支配していたかもしれず、歴史がどちらに転ぶかは紙一重で春の花の如く儚いものだと思う。

英国のEU離脱で、去年から「ダンケルク」「人生はシネマチック」等、英国の国威高揚の映画が多い様に感じ、どの作品もネバーなのが気掛かりだが、映画のエンドロールでビックベンの鐘が鳴るまでの二時間は当時の第二次世界大戦のロンドンの空間に居るような臨場感が在り、久しぶりにシネコンで観る大画面が個人的にとても心地良かった。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

4.4
日本では辻一弘氏によるゲイリー・オールドマンの特殊メイクにニュースが集中していますが、まず第一に、脚本の妙味、それと、ゲイリー・オールドマンの神がかり的演技を評価すべき作品。

映画は1940年5月10日からの3週間弱に焦点を絞り、全編チャーチルを主軸に物語が進行していきます。
まず、演説と会話だけでこれほど起伏に富み、引き込まれる物語を綴っていく脚本の妙味に驚かされます。
ナチス・ドイツの脅威という非常に分かりやすい題材という有利さはあるものの、ステレオタイプ的な強烈な意思の持ち主といった面だけを押し立てたのではありふれた内容に終わってしまうところが、政敵の跳梁といった要素に加え、国が侵略される目前という差し迫った危機感をリアルに伝えることで、エンターテインメントとしても充分に楽しめる内容となっていると感じました。
ダンケルクやバトル・オブ・ブリテンの結果、英国はナチスに屈することなく勝利したことは後の世の我々には既知の事実ですが、ベルギーやオランダがあっという間に席捲され、フランスも降伏目前、ダンケルクに40万の将兵が取り残された状況下で、徹底抗戦を唱えることは一種のファンタジーもしくは教条主義的と受け止められても仕方なかったのではないかと思われます。
原題の「DARKEST HOUR」の持つ重みや切迫感はスクリーンから洪水のように襲ってくるのです。
そこから如何にして融和主義者を黙らせ、議会と国民を奮い立たせるのか?がこの映画の物語のキモです。
発車したら最後まで止まらないジェットコースターのようなストーリー運びの妙味はやはり体験してこその醍醐味でしょう。

そのうえで、やはり素晴らしいのがゲイリー・オールドマンの演技。
どっからどうみても面長のゲイリー・オールドマンが丸顔のチャーチルに似た要素などあるはずもなく、いくらメイクが素晴らしいといっても、ゲイリー・オールドマンがチャーチルを演じる必要性などあるのか?との思いが映画を観るまで拭えませんでした。
辻一弘氏の特殊メイクも予告や写真で見ても大変素晴らしいのは分かりますが、目だけはやはりゲイリー・オールドマンのそれで、ギョロ目で睨みつけるようなチャーチルの目のそれとはやはり違和感がありました。
それが本編を見ていると、これがチャーチルその人に似ている、という点よりも、鬼気迫る演技でその内面を描き切るという役者としての実力に魅入られてしまうのです。
これは似ているかどうかといった卑近な問題は既に超越していると言ってよいでしょう。ほんの僅かに視線や表情が動くだけのささやかな変化にどれほど内面の描写に雄弁さが加わるのか、それだけでその場面でのチャーチルの心理を見事に表現している、役者としての底力を見た思いがしました。
おそらく、今の平均的なレベルでは似せるだけならどうとでもなる特殊メイクかと思いますが、こうした表情の変化を作り出すことが可能となったことこそが、ゲイリー・オールドマンが辻氏を指名し、辻氏が承諾しなければ出演を断るとまで言った所以でもあるのではないかと思いました。

アカデミー賞作品賞ノミネート、主演男優賞受賞作に相応しい映画だと思います。
リーダーシップ

第二次世界大戦時のチャーチル首相。
なんだこの状況。クソッたれだなと思ってたら、主人公もまったく同じことを言ってて笑った。
最初はただ声が大きいだけの頑固な人という印象であった。物語が進むにつれ、非常に困難な選択を迫られた際のチャーチルの心の葛藤、国民の声に耳を傾け、選択したこと。難しかったんだろうなぁと思う。
当時のイギリスを導いた男の様を観れました。
勉強したくなる上質な作品。



チャーチル就任からダンケルク作戦決行までを描いた作品。戦時下の切迫した政争だけでなく、チャーチルや人々の日常について描かれていて、もう一度歴史を勉強したくなった。全くの素人だけど音響・衣装にこだわりが感じられて見応えがありました。「ダンケルク」も合わせて見たいところ。
まるぢ

まるぢの感想・評価

3.7
カメラとVFXと特殊メイクすごいで賞
リオ

リオの感想・評価

-
愛し抜けるポイントが1つ見つかったのでそれでいいことになった。そしてダンケルクの頃の時代知識が補完できるので良い映画!(口のうまい老害がワーワー言って終わります)

このレビューはネタバレを含みます

史実なだけに熱いですね!
この人がいなくて、いざ宥和政策ってなってたら大変なことになってたかもしれません

民衆の声を聞きに地下鉄に乗るシーンが胸熱です
しかも、一般市民の名前を覚えてくれるあたりさすがです

別件ですが、Vサインを反対にしたらクソ喰らえって意味になると学びました
プリクラで顎を隠すようにVサインしてる人は、クソ喰らえって言ってるってことに気づきました
Gaku

Gakuの感想・評価

4.1
映画の中で戦闘シーンはなく、ほぼ主人公の葛藤や演説、決断、議会の様子のみだったが、とても素晴らしい作品だった。
ダンケルクを見ていたので話の内容は面白い程理解できた。
ダイナモ作戦で囮となったカレーの4000人の兵士の気持ちを思うと辛い。おれが当事者なら地獄や。
終盤辺りから泣きそうになった

つまり自分は扇動されやすいタイプ
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