風の旅人

巫女っちゃけん。の風の旅人のレビュー・感想・評価

巫女っちゃけん。(2017年製作の映画)
3.5
福岡県の福津市にある宮地嶽神社を舞台に、宮司の娘で巫女のバイトをしているしわす(広瀬アリス)と、神社に現れた少年の心の交流を描いたハートウォーミング・コメディ。
この映画での広瀬アリスは全然美しくない。
足を組んでカップ麺を啜る姿は、正しくおっさんの身体イメージだった。
普段馴染みのない巫女という職業の裏側を見られるという意味では、貴重な映像体験だった(小揖・深揖・拝という礼の種類、巫女の処女性について初めて知った)。
神社に寄せられるクレーム(ご利益がない、おみくじが凶ばかり出る、お守りが効かないetc)にはリアリティがあった。
しわすとなずな(仁村紗和)の「やられてない/やってない」の応酬には思わず吹き出した。
しかしエンドロールにアレクサンドラ・スタンの曲が起用された理由は皆目見当がつかなかった。

P.S.
昨年、富岡八幡宮での事件があり、神社業界(全国の社数は10万近くに上り、コンビニよりも多い)は大打撃を受けたはずだから、この映画が神社のイメージアップにつながってほしい。
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