予告がすげー面白そうだったから飛びついたが…
残念ながら予告がピークでした…
冒頭の数分で繰り広げられた“移動都市ロンドン”が小さな町を捕食するまでのシーンが本作の最大の見所。
作品としては、移動都市、空中都市、機械人間、量子エネルギー兵器、反移動都市、そしてカースト制度や妬み、裏切りなどの人間関係と、ワクワクする設定が盛りだくさん。
余りの風呂敷の広げっぷりに「これはもしや、原作がシリーズものの小説にありがちな次作につづくパターンか…」と一抹の不安が😧
ところが、そんな不安は杞憂に終わり上手く(?)1話にまとめてくれてました。
ただ…
今回はその壮大な風呂敷を128分にまとめたのが仇になったような気がします。
全体的に急ぎ足な感じは否めず、時代背景や登場人物のバックボーンの説明が殆ど無く、作品自体がとてつもなく薄っぺらくなってしまっている。
主人公のへスター・ショウも、孤独な少女の復習劇という燃える設定ながら、いまいち見せ場がないのも微妙。
バトル系の盛り上がりポイントは反移動都市同盟のアナ・ファンが一手に引き受けて、主人公はおまけ感が強いのはガッカリ。
VFXはピーター・ジャクソン率いるWETAデジタルが担当しているだけあって映像は素晴らしく美麗だし、先に述べたワクワクポイントも盛りだくさんなので、もう少し丁寧に作り込んでいれば良作に成りえたであろう惜しい作品。
おまけ
アナ・ファンは「みやぞん」に、トム・ナッツワーシーは若かりし頃の「郷ひろみ」に見えて、鑑賞中なんか微妙な気分~w