Mariko

移動都市/モータル・エンジンのMarikoのレビュー・感想・評価

2.0
最初に断っておくと、
私は相当熱烈なピーター・ジャクソンのファンである
(期待があったからこその酷評です、というお断り)。

この作品、
そもそも移動型都市同士が争うというプロットが面白いと思ったし、
ビジュアルは凄くいいし、何よりPJが脚本・製作ということもあって
相当期待していたんだけど、劇場公開時他に観たいものが満載で、
なんとなく「どうする?ちょっと...見送る?」ってなった勘が
残念なことに当たってた(笑)

冒頭数分の都市対決?のビジュアルに「おお!」ってなったのがMAXで、以降ビックリするくらいつまらなかった。
SWオリジナルとローグワンとラピュタとハウルを
足して4で割って5倍くらいに薄めて、
MMFRとターミネーターもかけらを刻んでうっすらふりかけたけど、
そういえば調味料何も入れてませんでした、な感じ。

LOTRでは成功した「顔が知られていない役者の起用」が
完璧に裏目に出てる。
あれはキャラクターを綿密に作り込んでからこそ効果絶大なのであって、
そこが薄っぺらいと逆効果この上なく、全員
「で、この人なんで怒ってるんだっけ?」
「この人はなんでこんな死ぬ気で頑張ってるの?」
の連続で、感情移入云々以前の問題。

フラン、フィリッパとPJが脚本でもこうなっちゃうのって、
何故なんだろうなあ。
たぶんPJは(自分が監督するなら)10時間位かけたい感じで書いて
それを愛弟子が監督やって2時間にしたらこうなっちゃった、
とかなんだろうなあ。
PJファンとしては残念過ぎる...。
Mariko

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