予告編を見ただけで、ほとんど分かってしまっていたが、驚くほどその通りの展開でした。
ここでは、映画の「見せ方、見方」の関係について考えたい。
福士蒼汰主演ということでターゲットばかなり若い層になる本作。
はい、ここで感動してください。ここは説明をきちんとさせてもらいます。お若い方にも分かりやすく作っていますから、、
懇切丁寧な作りと言うより、先回りして、心情をセリフにして「見せてくれている」
多くの方が指摘しているように、
ただでさえ、ベタなお話に、
さらにネコに喋らせることで、画面上に展開している、ほとんどのことを映画自身が解説してくれている。
観客は自ら考え、感じ、想像する隙間さえ与えない。
例えば、繰り返されるネコの
「悟と一緒にいたい!」的なセリフ。
でも、それって画面を普通に見ていれば分かるよね。
「悟の大切な人が繋がっている!」のセリフ。
見てれば分かるよね。
本作で一番良かった場面は、ある重要なシーンで、お喋りネコを黙らせて、動きだけで見せたところ。
観客はネコの動きや仕草に、自らの想像をかぶせることができたんだ。
でも、そこだけ。全て話しちゃう、全て説明しちゃう。
ネコが主役の名作というと、「ハリーとトント」があったけど、あれは当然のことだけど、ネコは喋らない。
こーゆー「懇切丁寧?」なものばかり見せていると、説明されないと分からない観客を生むんだと思う。
セリフやすげーベタな展開でしか、物語に入っていけない稚拙な観客を生んでいくんだと思う。
僕は映画製作者が観客を下に見過ぎだと思う。
今の若い観客は、きちんとしたものを作って、見せてあげれば、それに応えられる人たちも少なくないと思うんだけど。
原作は未読なのであまり食い込んだこと言えないかもしれないけど、
物語の核になるそれぞれの道具が、例えば事故、例えば離婚危機、例えば淡い三角関係、そして病
全てベタだよね。使い古したパーツばかり
ベタをベタで上塗りした感じ。
最後に福士蒼汰。
ファンの方、大変申し訳ない!
彼はこれが何作目ですか?
ほとんど、朝ドラ「あまちゃん」と変わってない。進歩がない。
ちょっと厳しいな。これから役者としてやっていくのは、、、、少なくとも映画では、、、