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孤狼の血のスのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.6
これを待っとんたんじゃ…!

初っぱなから、波をバックに現れる東映三角マークがフィルム調でブチ上がる。
コーヒーと牛乳ぶちまけられて顔面カフェオレ野郎が出てきたり、他にもとにかく下品な笑いにまみれてるのがめちゃくちゃ好き。最高なシーンを挙げたらキリがなくて…。

特に言うとすると、小説からの改変がめちゃくちゃ良かった。(コメントにネタバレで書いておきます)
小説と映画、ある部分で方向が違ってて、どっちも観る(読む)となんだか凄く愛くるしく感じてしまう。ガミさんと日岡のハードボイルドバディものとしてくっそ最高なんだ。

仁義なき戦いほど複雑な関係があるわけではないので、けっこう観やすいんじゃないかと思います。



不満点も。
『仁義なき戦い』を引き出されることが多いけど(確かに目配せも多い)、何というかその点に関してどこか中途半端さが。どうせなら形式的なとこはガッツリやっても良かったんじゃ?って。オープニングで役者の名前が出るところ、ナレーション、最後を“終“一発で終わらせたり…。

あと、竹野内豊の大友勝利も微妙。悪くないんだけど、千葉真一が偉大すぎるんだな。個人的に千葉真一版大友の好きなところは、あの台詞回し。ずっと聞いていたいくらいに怒号ながらリズミカルな感じがたまらない。竹野内豊は大友オマージュをするには出番が少な過ぎたな。
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