すきなべ

孤狼の血のすきなべのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.5
アウトレイジとは対を成すヤクザ物です。
とにかく登場人物全員が生々しいです。セリフも生々しいです。
昭和63年が舞台というともあってか血気盛んなヤクザが多く出てきます。演技力如何によってはチープになりがちなところですが、役者さん全員が素晴らしく、ちゃんと血の通った人物になっていました。
主役のお二人も言わずもがな。役所広司さん演じる大上のキャラクターそのものは途中までは結構既視感のあるキャラクターに感じましたが、ある展開から一気に見方が変わりました。大上の表面上の危うさとその内に秘めたるところは役所広司さんでないと出せないのかなと思いました。松坂桃李さんも最初と最後のシーンで全く「表情」が異なり良かったです。
音楽が些かくどく感じましたが、今の時代に珍しいタイプの映画なので続編も実現して欲しいです。
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