Tatsu

孤狼の血のTatsuのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.5
完璧な映画ではないが、最高だった。深作欣二と東映への深すぎるリスペクトと復活。完全にこの物語のテーマである「継承」こそ、この映画の出来上がりかた。豪華な役者を片っ端から集め、あの頃の日本映画を必死に取り戻そうとする様は2016年における「シンゴジラ」のよう。圧倒的な蒸し暑さ、痛快さ、エモーショナルが、血と色気で混じり合う、どこまでも白石和彌的な映画。フリードキンの「LA大捜査線」を連想させつつ、ラストに継承されるアイテムのエモさは白石監督独特の余韻と切れ味。大満足。
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