たくみ

孤狼の血のたくみのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.0
いろんな意味で東映の映画らしい作品でした。

東映版アウトレイジなんて巷の声も聞こえましたが、ヤクザ映画ってカテゴリーが一緒なだけで全然別物です。

絶対的な正義と絶対的な悪は紙一重なんですねぇ(  ̄_ ̄)どんなに汚い手を使ってでも正義を貫こうとする男の美学が恥ずかしげもなく描かれた作品です。

役所広司さんはもう演技が上手くて当たり前なので、ただ演技がすごいだけでは誰も感動してくれなくなっちゃいましたね。今回はそこに更に上乗せする何かを感じさせてくれたので、演技が素晴らしいとかそういう次元じゃないところで感動させてくれました。この人はいったいどこまで進化するんだろう(  ̄_ ̄)

そして役所さんとがっぷり四つのもう一人の主人公を演じた松坂桃李!もちろん演技では役所さんに見劣りしちゃうんですが、話にならないってレベルでもありません。ギリギリでも役所さんについて行ってるってだけでも凄いと思います。個人的には2008年の「大いなる陰謀」でロバート・レッドフォードと見事な共演を見せてくれたアンドリュー・ガーフィールドを思い出しました。

娼年での演技といい、脱ぎっぷりといい、単なるイケメン俳優で終わらないぞ!って言う気迫を感じさせてくれるこの頃の松坂桃李。この作品へのチャレンジは彼にとっても大きかったんじゃないかな?次はどんな成長を見せてくれるのか非常に楽しみです。

今回はようやった!ほめちゃる!w
たくみ

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