Mrs.フロイ

孤狼の血のMrs.フロイのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.2
平日の夕方でレディスデイの為か若い女性の1人観客が多め、カップルも。なんとおじさんが少い東映ヤクザ映画!

若手キャリア刑事の松坂桃李のファン層に切り込んだ東映の心意気や良し。現に私のようなヤクザ映画に縁遠いオバサンでさえ劇場に足を運ぶ、これは新しい観客を取り込むという目論見は成功したのではないかと思わせる観客席。

お話は破綻の無い若手刑事の成長を描いて何処か上品。「仁義なき戦い」や「県警対組織暴力」をご覧になった方々には、いかにも物足りないものがあるのではと思うが如何なものだろうか。

原作は日本推理作家協会賞受賞、役所広司の暴力団顔負けのベテラン刑事の背後にあるはずのミステリーが貧相な描かれ方なのが残念。

舞台となった広島に暴力団が多いのは、戦後原爆投下の復興の為に多くの労働者が流入したところからと聞く。
戦争という巨大な暴力が去った後にやって来た新しい暴力。
この映画の設定となった昭和63年のその後、暴力団対策法が施行されてからへの時代の流れが感じられる事を期待したが叶わなかった・・