これぞヤクザ映画!傑作!
このご時世に東映×日活があえてヤクザものをぶつけてくる漢気が素敵。
大上の無骨さと芯の強さ、日岡が戸惑いながらも終盤にはプツッと何かが切れて変わっていく様が終始漂うべっとりとした泥臭さの中に映えている。
欲を言えば展開が少し読めたり、細かいキャラの描写がもう少し欲しかったなとも思うが、そのぶん大上と日岡をしっかりと描いていて作品の厚みはすごい。何より細かな粗を吹き飛ばすほどの豪華俳優陣の熱量がえげつない。
エログロ、血生臭さなどなど節々に日本映画の隆盛期を支えた両社の愛、ヤクザという18番ネタへの力強さを感じてアガる。
邦画も捨てたもんじゃない!