YUKi

孤狼の血のYUKiのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.5
監督のコメントにもありましたが
かつての日本の任侠映画
「仁義なき戦い」などに加え、
韓国のクライムノワールのオマージュが
満載のこの作品。

潔くて爽快だった!

最近、邦画を観る本数が
減ってきていて、日本も
韓国くらい客に媚びない世界観を
作ってくれよ‥リメイクでもいい、
何ならコピーでもいい!
と思っていたらこれですよ。
やってくれたーー‼︎

「新しき世界」や「アシュラ」に
完全に影響されてますと白状された気分。

まず、松坂桃李みたいな
売れ筋イケメン俳優(ですよね)に
あんなことさせます?
ラストの養豚場なんて、あれ、
もっと早くに身内がドン引きして
止めるシーンですよ。

ビジュアルも言動も気持ち良いくらいの
ヨゴレっぷり‥。
日本は新鋭の男前をボコボコになんて、
汚れ役になんてできない国なんだと
思ってました。

出演者全員がギラギラしてて、
血まみれ泥まみれさも半端なく。
あのあざといナレーションや、
クラブ梨子の看板の抜き、
効果音、エロス描写などなど
昭和エンタメ性てんこ盛り。

加えて冒頭から気付いてしまう
某韓国映画へのリスペクト!
コンクリよりインパクトを与えるなら
手段選ばずコレでいきます感が好い。

後半、汚職警官のガミさんと
暴力団の癒着には
そういう根強くアツい理由があったのか‥
おれが間違ってたよアニキーー!
のくだりから急に感情移入描写に変わり、
ちょっとかつての昼メロみたいに
なんか説明くさくなるんですが
それも含めての野暮ったさが好い。

ただあのシーンのキーパーソン、
個人的には尾野真千子でお願いしたかった。
真木よう子じゃ重量というか
説得力に欠けるんですよね‥。

今後、欲を言えば
キレッキレなアクションシーンも
お願いできたらもっとアガるし、
カーアクションが撮れるよう
日本の道路交通法の規定が緩んだら
邦画いっぱい観に行きます!

クズだらけのバイオレンスムービー、
そこにかつての男のロマン的なものを
取り込みつつ、暴力団の世界観なんて
絶対に嫌!怖い‼︎ と観客をきちんと
恐怖に導いてくれる作品、
正座して待ってます。