このレビューはネタバレを含みます
地元広島を舞台にした映画、しかも白石和彌監督の本格ヤクザ映画ということで期待して観に行った。
出来は期待通り。
ナレーションや冒頭のカチコミシーンの手ブレカメラなど仁義なき戦いを意識して撮られた映画なのは一目瞭然だけど、監督もその覚悟を持って撮ったのがビシビシ伝わる。
生々しい容赦ない暴力。銃を使わない暴力描写は時折ユーモアを交えてバリエーションに富んでいる。あの真珠摘出シーンはよく撮ったなあ。あれガッツリ写しちゃっていいんだとドキドキした。
役所広司の顔面力は流石だが、下っ端のチンピラまでキャラが立ってて素晴らしかった。
唯一ケチつけるなら、終盤はもっと縮めてもよかったかも。ただ全体的には久々の本格実録ヤクザ映画の堂々とした傑作で大満足。これ、続編もやるみたいだけど、重要人物の大半が退場したなかどうやって作るんだろう?