atagi

孤狼の血のatagiのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.7
最高かよ〜。コンプラなんておかまいなしのギラギラでグツグツの男たちによる昭和香るエンターテイメントだった。
まさに、ビックリドッキリクリ○○ス。

序盤から豚の糞詰め&指切りに始まり、生首、死体の直接描写。金○マにメスなんかの拷問もガッツリ写す悪趣味ぶり。かといって無闇やたらとは思わず、カタルシスを感じるのは、作品の熱量のせいか。

空調設備もろくに無いくせに、背広で汗をだらだらと流しながら、血に泥に塗れる光景に、匂いまでしてきそうな具合。
役所広司のクレイジーぶりは天晴れとしか言いようがなくて、何かを常に企んでいるような迫のある表情がかっこよすぎる。
そのほかの重鎮メンツも勿論のこと、若手陣が良かった。松坂桃李に、中村倫也の血の気付き方、薬局の阿部純子の薄幸感とエロさ、皆良かった。
クライマックスにかけての松坂桃李の狂気と大胆さは、もう大上の後をいく呉原の刑事だったし、髭なんか生やしたりしてて少しニヤけてしまった。

いわゆる日本伝統の任侠映画はほとんど見てない分、オマージュや踏襲が解らないのが少し辛い。これを機に任侠映画も少しずつ勉強していきたい。
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