昭和63年
暴力団同士の抗争の火種がくすぶり、戦争寸前の一触即発の気配漂う呉原市
広島大学出身の新人エリート刑事と違法捜査待ったなしのベテラン刑事のコンビは事態収束のため、ある失踪事件の捜査を開始するのだった
こっっってりした広島弁と油ぎった顔、顔、顔がザラついたスクリーンいっぱいにこれでもかと広がり続ける120分!
アウトレイジ最終章が割とマジでアレだっただけに、ああこういうノワール映画を待っていたと言わんばかりの意欲作です
日本のバイオレンス映画は生きていた!
冒頭から竹野内豊による住宅のCMの時とはまるで違うやり過ぎのヤクザ演技に否が応でも高まる期待(竹野内豊楽しそう)
ギラギラヌラヌラ演技の役所広司はまぁ逆にもう見慣れた感はあるけど、それはそれとして
どんなバイオレンスが今後展開されるのか!
と、ワクワクしたものの
実はそういうYAKUZAテンションで押し続けるワケでもなく、警察の内部事情なんかも絡んだり新米の苦悩が描かれたり上手くテンションの手綱をとられてる感もあり
この辺は個人的な好みとしてはもっと凶暴なだけの映画でもいいのに……なんて思ったりもしました
ただその”溜め”が終盤めちゃめちゃ効いてくるので、やっぱり手綱をとられてたんだな……
暴力描写にダメージ描写、そして何より死体の表現には、その状態の死体をちゃんと表現するのか!と拍手したい気持ちだ
(グロだけど、だからこそその展開の凄惨さとそれに対応するキャラクターの怒りや心情が理解出来る)
「外道は…!外道らしく死ねや!!!」
のセリフなど、たまらん男泥(おでい)臭さ満載で、大満足でしたね
次回作もあるそうなので、次は更に凶暴さを増し増しで是非お願いします
ありがとうございました