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孤狼の血のzonomanのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.1
とんでもない熱量の作品。
令和という時代にこんな映画が観れるとは。

完璧に作り込まれた昭和60年代の世界観と役者陣の圧が凄まじすぎて、惹き込まれながら一瞬引いてしまう程でした。笑

随所で登場する暴力シーンや死体・傷などディテールが細かく、フィクションと分かっていながらも思わず目を背けるほどリアルでした。

その演出の根幹にあるのが勿論、役者陣の演技な訳ですが、松坂桃李演じる日岡のエリート臭漂う警官から第二の大上へ徐々に成長(?)していく様は素晴らしく、終盤はホント同じ役者か?という程の顔つきが勇ましかったです。

また、男臭い役者同士が次々とぶつかり合う様子は痺れますし、その中で生き抜く真木よう子演じる梨子に当時の男たちが魅かれる理由も納得です。

テンポも良く、その中で愛や人情・裏切りなど盛り上がりに長けたオススメの作品です。
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