日本の極道の世界が垣間見えて、そこで生き残る強さとバランス感覚の凄さを見せつけられた。
極道同士のパワーバランスがあり、それがシーソーみたいに行ったり来たりを繰り返す。その支点を担う大神の生命力と根幹にあるカタギの強さの迫力に感嘆させられた。
日岡がヤクザを殴れるようになるまでの物語も、普通の人間なのにどこか危うさがあるそのハラハラ感にずっと引き込まれてしまった。
真珠のシーンは久しぶりに映画で目を覆ってしまった。
デニーロのマフィアや、『哀しき獣』の生命力とはまた違った日本の極道があって、すごく面白い映画だった。