孤狼の血の作品情報・感想・評価

孤狼の血2018年製作の映画)

上映日:2018年05月12日

製作国:

上映時間:126分

ジャンル:

あらすじ

「孤狼の血」に投稿された感想・評価

全てがカッコよかった。
とてつもない恐怖とグロから始まるこの映画のやり方。間違いなく、この映画の遥か先に存在した『仁義なき戦い』、もっと言えば「今の日本映画は攻めないし、つまらない」という絶望に対して、冒頭で、喧嘩を売ったんだと思うんです。それは観客に対してもそうで、「この映画を見る覚悟はあるのか?」と問われているような。本気で作って日本映画界に本気の喧嘩を売って来るのがまずカッコよくて、グッと掴まれました。
でもって、ヤクザ映画でありながら、警察映画の要素が入ってるだけでもまあお腹いっぱいなのに、そこに、バディの要素を入れて来るの見応えがありすぎます。
となると、キャストを讃えずにはいられない。役所広司と松坂桃李。大上(これ、狼とかかってたんですね)と日岡。この日岡というキャラクターがいることがこの映画を一番共感、最後の感動に導いてくれるんですよね。もう、2018年は松坂桃李イヤーですよ。『娼年』のレビューにも書いてたんですけど、『孤狼の血』で確信に変わりました。
個人的に松坂桃李はちょっと狂い始めてからがたまらなく好きです。
で、観客と同じ目線(ヤクザを知らないところ)に日岡がいるので、日岡に共感しながらこの映画を観ていくと、大上がどんどんどんどんよく分からない人になっていく。でも、どんどん立体的に膨らむ。役所広司にしか出来ない。
あと、中村倫也が、カッコ良すぎ。えげつない。オープニングのあれ、彼だったんですね。
ところどころ陸王っぽいキャスティングもありつつ、真木よう子の存在感もたまらなかった。真木よう子カムバックがなんだかんだで嬉しかったり。江口洋介が「もりたか」と呼ばれてるのに少し反応してみたり。とことん表情がカッコよくて。ただ、竹野内豊もうちょいみたかったかな。

大上と日岡のバディ映画だから、孤狼の「血」なんだな。
血は自分の中で流れるだけじゃなくて、次につなぐためのものでもあるから。
大上の守ろうとしたものが分かった途端に、一気にこの映画が鮮やかになって、そして、悲しくなった。

とんでもないすごい映画でした。
深作欣二監督にオマージュを捧げた、現代風の実録ヤクザ映画といった印象で観始めたら、予想を遥かに超えた極太な作品で、久しぶりに震える映画だった!

「仁義なき戦い」シリーズ以降、それを模した作品は大量に作られて来たが、初めてそれと同等か、人によってはそれ以上の映画になっていたと思う。

原作小説の良さは当然あるのだろうけど、役所広司演じる刑事の過去を少しずつ紐解きながら現在のヤクザ抗争と紡ぎあわせていく展開が素晴らしく、白石和彌監督の演出が冴え渡ってた。

暴力や死体などのセンシティブな映像は気味が悪い程リアルだし、看板や自動販売機など、80年代後期を細かくディテールしたセットも秀逸。

役者さんが全員素晴らしいのは言わずもがなだが、松坂桃李は最高潮に達したと思う!

「仁義なき戦い」シリーズ出演者で今なお活躍を続ける伊吹吾郎さんが大親分として貫禄の芝居を見せているのは感慨深い。松坂桃李との共演という事で、シンケンジャー思い出してしまったのは筆者のご愛嬌という事で。
YUKI

YUKIの感想・評価

3.0
役所広司は良かった。
塩林

塩林の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大物がちょい役でバンバン出てくる。凄い。さすがの演技力で暴力シーンに迫力があり画面越しでも恐ろしい。
台詞の2割くらいは方言がキツくて何を言っているか分からなかったけど、なんとなく勢いで内容を理解。ヤクザものと言ったら方言ですよね。

役所広司が殺されてからの松坂桃李の目が完全に焦点が合っていなくてゾクゾクした。松坂桃李すごい。

素晴らしかったけど、かなり暴力的なので安易に人にオススメはできない。
エロは警戒していたほどの描写はなかったので、誰かと一緒に見てもそんなに気まずくはならないかなと。
Ryow

Ryowの感想・評価

3.8
任侠映画だったらアウトレイジより好きかも。
昭和の街並みを再現するのも大変だっただろうな。この自販機見たことある!ってなった。
キャストも文句なし。所々に仁義なき戦いオマージュ溢れるいい映画でした。日本の監督には頑張ってもらってこういう作品をたくさん作って欲しい。
ただ一点だけ、真木よう子の語りが説明過多だったかな。
EMi

EMiの感想・評価

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役所広司の舌ペロ鬼エロい
これを機に、仁義なき戦いとか見ようかなと思った。
まず舞台が広島ということで、方言が極道者の迫力を出すのに一役買っている。ストーリーはヤクザものを通じた人情劇で、真新しさは感じなかったが、松坂桃李くんの心の機微がよく伝わって感情移入しやすい。覚醒した時の目や佇まいは思わず息を呑む。
役所広司の所作のひとつひとつにアウトローさが滲み出てて震えた。むさ苦しさと共に出る熱やエネルギーがオーラのように見えて圧倒された。
中村倫也が数少ない出番の中でも存在感が出ていて印象的。一見はデフォルト化された分かりやすいキャラでありつつもバックグラウンドが見えてきて人間くさく見えた
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