孤狼の血の作品情報・感想・評価 - 250ページ目

孤狼の血2018年製作の映画)

上映日:2018年05月12日

製作国:

上映時間:126分

4.0

あらすじ

昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾とともに、金融会 社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化し…。

「孤狼の血」に投稿された感想・評価

いい意味で暑苦しくて骨太な昭和
江口洋介こと森高の生返事が良かった
あやと

あやとの感想・評価

4.0
役所広司さんのアウトローを演じる芝居がかったなぁと感じました

あと、
松坂桃李さんすごかった…
「仁義なき戦い」や「県警対組織暴力」など三角マークが好きな人は楽しめると思います。個人的には川谷拓三みたいな笑える役も欲しかったかな。
アウトレイジに対する東映の答え、という予告のコメントがあったがそれ以上だ
韓国ノワールを愛する監督の貧弱になってしまった日本映画への答えだ
オープニングから残酷で汚くてまずテレビ放送はできないが、こういう映画こそ作られるべきだと思う
役所広司の役は日本映画を代表するダークヒーローになるほどカッコいいが、主人公の松坂桃李の内に秘めたダークさも惚れ惚れするほどカッコいい
ラストもあの道具で締めるところは拍手したくなるほどキマっててカッコよかった

ただナレーションだけはダサかった
ほとんど必要のない説明だったし、それだけが傑作の一点のシミとして気になる
せいけ

せいけの感想・評価

5.0
全く妥協のない描写の連続
思ったより昭和チックだったけど初っ端からエグいシーンだったからすんなり入り込めた
キャスティングもめちゃくちゃハマってた
役所広司もさすがだけど実質松坂桃李主演と言っていいと思う
表情だけの伏線の張り方も見事
ゴア描写きついけどエンタメ映画としてきっちり成立していた
アタフ

アタフの感想・評価

4.1
白石和彌監督の映画としてはとしては『サニー・32』以来、結構短いスパンでの公開ですが出来の良さは雲泥の差だと思いました。『サニー・32』が酷かった分、今作はとても面白かったです!!広島弁+ヤクザ=最高!!

主役は暴力刑事の役所広司ではなく彼の下に就く若き刑事の松坂桃李ですね。まるで"怪物"のような役所広司に振り回されボロボロになる松坂の視点でストーリーは進み、ヤクザ同士の終わりなき抗争を目の当たりにするまさに地獄めぐり。ヤクザも警察も信用できなければ、
役所演じる大上も信用できるか分らない混沌とした状態の広島。私も一時期広島に住んでいたことがあるのですが、こんなに恐ろしいところだったのか広島というところは…

役所広司の凶悪な演技は文句無いなのですが、松坂桃李の演技も凄く良かった。真面目な人間が本気でキレたときの目がイってる演技は凄みがありました。彼に関して欲を言えば空手の心得があるという設定をもっと生かしてほしかったですね。最初に「人を殴るために空手を習っていたのではない」というセリフがあるのだから、終盤の"ある展開"の後ブチギレた松坂がヤクザ共を空手でボッコボコにする展開とか見たかったぞ!
…と書いていて思ったがそれやったら一気にB級映画になりそうなんで止めたほうがいいな。

他にも真木よう子のエロさとか江口洋介のカッコよさとか脇に至るまで俳優陣の演技は素晴らしかったと思う。

ストーリーも最後まで飽きさせない展開で126分が全く苦ではなかった!!
今のところ今年の邦画では暫定ベストです!!
ただ要所要所に挟み込まれるナレーションは必要なんですかね?ちょっと時代劇っぽくて萎えたんですが皆さんは違和感なかったんでしょうか?あとウェットな展開の時それがちょっとオーバーな気がしました。これは同監督作品の『彼女がその名を知らない鳥たち』でも感じたことですが、もう少し抑えてもいいと思う。
655321

655321の感想・評価

4.1
暗闇から何かの動物の鳴き声が聞こえる。
「孤狼の血」だし、狼かな?
スクリーンには豚とオッサン達のジメついた汗。

このオープニングから一気に引き込まれた。黒澤明の映画を観て以来、悪のそばにはジメついた汗が必須だと思ってる自分には大好物の映像。
ストーリーもよくまあこれだけ複雑な人間関係を上手くまとめたなと感心する。
ラスト松坂桃李さん演じる日岡の決断の落とし所も好きだなあ。

俳優さん達はみんな素晴らしくて、疑いようのないワルの世界を作り上げていた。
茶一郎

茶一郎の感想・評価

4.3
 劇中の台詞「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」をそのまま映画にしたような「映画じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」。映画なのに何でもできない不寛容な時代に東映が送る、暴力、不謹慎、エロ、反権力、何でもありの大エンターティメント『孤狼の血』。小林勇貴監督が試写会で「東映復活!」と叫んだ時から期待をしていましたが、いやはや、これほどに力強い作品だったとは。

 本作『孤狼の血』は東映実録やくざ映画の聖地、広島・呉市を想起させる架空都市・呉原を舞台に、五十子(いらこ)会とその下部組織である加古村組と尾谷組との抗争、それに巻き込まれていく広島県警の悪徳刑事大上こと「ガミさん」(役所広司)、そのガミさんとコンビを組むキャリア刑事の日岡(松坂桃李)を描いていきます。
 原作が『仁義なき戦い』はもちろん、一流大学出のキャリア刑事と地方の悪徳刑事との対立など直接的に『県警対組織暴力』に影響を受けている作品だけあり、本作がそれらの劣化版になる恐れが無くは無い。そんな中、白石監督含め作り手たちは見事なまでにこの『孤狼の血』を『県警対組織暴力』の現代版アップデート、復活版東映実録やくざ映画として作り上げていました。

 前半は上述の通り、この作品が「映画」である事による開き直りとも思える暴力描写のオンパレード。ガミさんによる捜査とは名ばかりの非合法な暴力に、日岡共々観客は巻き込まれていきます。
 取り調べのシーンなど、前半は『県警対組織暴力』的要素の積み重ねですが、物語に大きくドライブがかかるのは後半。物語も冒頭で「男根」に刃物を向けられていたあの日岡が狼の血を継ぎ、「ここまでやられて黙っていたら男じゃねぇ」という所まで追い込まれ、ついに己の暴力を発現します。まさに和製『わらの犬』。
 白石監督作『日本で一番悪い奴ら』では汚職に手を染める主人公の純粋さが作品をコメディにし、観客は彼を感情移入しづらいキャラクターとして少し引いた視線から見ざるを得なかった一方、本作の日岡は『孤狼の血』という暴力の世界に踏み込んでしまった観客そのもの。この日岡のキャラクター造形一つで本作は他作、過去の東映実録やくざ映画とは別の作品になったように感じました。
 何より今までのヤクザ映画ではどうしても脇役に過ぎなかった「女性」が、物語に大きく関与している、むしろ野蛮な男たちをコントロールしている者として登場するというのは、本作が現代の作品だからこそのように思います。

 良くも悪くも「白黒つけやすい」、「分かりやすい」邦画が並ぶ現代において、徹底的なまでに「白黒つけられない」、グレーで凶悪な映画ばかりを作り出す白石監督。「白石作品じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」という時代が確実に近づいている気がします。
競技場が空くまでの時間を利用して鑑賞

張り詰めたシーンが続く中、合間に登場する阿部純子が非常に良かった
広島弁が効いてた
最高。グッっときちゃいけないようなシーンで、グッっときてしまうこの感じ。
SUNNYに真木よう子がでないのが残念。