ふじこ

消された女のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

消された女(2016年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

開始数秒でいきなり消されてびっくりしちゃった。女!消された!
そして突然の強制緊急入院のお知らせ。
表の世界ではやらせで失脚したTVプロデューサーが渋々心霊番組を手掛ける際に突然送られてきた、ある患者の日記。
病院の火事、警察上層部の殺人事件、逮捕された女。
心霊番組の撮影で向かった病院で見つかった一人の火傷患者、そこからのめり込むように取材を重ね、真実に辿り着く…ってお話。


あの急に廃墟に出て来た職員の男、火事が起きてからずっと病院にいたのかな?時系列を頭の中で整理しながら観る作品なんだけど、あの病院で一人だけ同情してくれた看護師の青年が、どうして今更急に見付かったの?事件って昨年…一昨年だっけ?に、警察の義父が殺されたって言ってたよな。火事はその直前だったとして、一年以上あの状態であの病院を彷徨ってたの?そこが一番ホラーじゃないのかって思ってたんだけど…なんか勘違いしてそうだな。

あと最後のどんでん返し!みたいなヤツって必要だったのかな…。別に要らなくない?
監禁されてたのが本当は母親で、助けに行ったのが娘で、でも結局母親は助かりませんでした…。
……そうなんだぁ…ってなるけど、それが映画としてどんな効果があったのか分からなかった。
まぁどうせ本当は義父を殺したんだろうなぁって思ってたし…むしろあんな男と再婚した母親は憎くないのか?
そもそも、義父が義理の娘にも手を出してて~って部分は娘の証言しかないんだし、一から十まで全部ウソでただ義父を殺したと言う事実から背ける為の嘘でした…病院はまぁほんとにあったけど…みたいな方がまだ納得出来たような。
"義父殺し"として逮捕されていた身をどうにかしようとして、あの自分で書いた捏造日記をプロデューサーに送り付けたんだろうし。

実際にあった法律を悪用する人間がいる、と言う部分に着想を得た作品っぽいけど、保護者2名の同意 或いは 保護者1名と医師の同意があれば強制入院が可能 って言う…えっ!コネがあれば社会的に抹殺し放題じゃん!とすぐ悪用を思い付きそうな悪法が、本作を切っ掛けに改正されたそうで…。韓国の立場の微妙な人達よかったねって。
懇意にしている医者を抱き込んで強制的に入院させて社会的に存在を消し、更に病院内で死亡したものとして臓器を売買する…完璧すぎる悪事だぜ。燃え死ぬにふさわしい。

ただまぁ、一応ちゃんと観ていたはずなのにあんまよく分かんない…となってしまったので誰かのネタバレ解説を読もう。
ただ読んだところでそこまで面白い作品じゃないと思うんだよな~~~
ふじこ

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