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29歳問題のAZのレビュー・感想・評価

29歳問題(2017年製作の映画)
3.8
香港映画。アマプラ無料最終日に気になったので鑑賞。30歳をもうすぐ迎えようとしているキャリアウーマンが、これからの人生について思い悩む姿を描く。

完全に女性視点の映画だけど、男性の自分でも"30歳"は意識した年齢なので共感出来た。キャリアウーマンの視点だけで進むと思いきや、中盤から境遇は違うが全く同じ日に生まれた女性の話になる。その女性との対比により、幸せの形の多様性を改めて気づかせてくれる作品だった。

最近女性の婚期について印象に残る話をされた。「女の年齢=クリスマスケーキ」理論。以下ウェブより参照。

24歳(24日)
クリスマスイブ(24日)に食べるケーキへなぞらえた喩え。
美味しくて新鮮で、予約をしていた人たちが受け取りに来る定価販売商品です。

25歳(25日)
クリスマス当日(25日)に食べるケーキへなぞらえた喩え。
当然ながら定価販売で、まさに結婚適齢期ということです。

25日が終わるギリギリになると、少し値引きや半額になることも。

26歳(26日)
クリスマス後に売れ残ったケーキへなぞらえた喩え。
お金を掛けられない人、節約志向の人は、敢えてクリスマス翌日に値引きされたケーキを買うことから、一部の男性からのオファーは望める状態です。

27歳(27日)~30歳(30日)
クリスマスケーキのシーズンではないので、男性からのオファーはそうそう期待できず、「商品価値」は低いもの。

バブル期の女性でよく言われていた話らしい。
そして今は「年越しそば理論」。なんて言い草。

キャリアウーマンの女性は、仕事が順調で重い仕事も任されるような存在。だけど、このままだと仕事に時間を取られ結婚が難しい。彼氏も仕事に追われすれ違い。両立の難しさと、年齢的な焦りの中一度休みを取ることに。

そして出会ったもう1人の女性。年齢は同じだけど性格も考え方も違う。日々を楽しんでいる彼女はとても幸せそう。だけど、そんな彼女にも問題が発生している。

人の人生や価値観は人それぞれ。社会的な幸せの形を追うのではなく、自分にとっての幸せについて素直になるべきだろう。日々思い悩んでいる人にこそみてほしい作品だった。

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