このレビューはネタバレを含みます
ラヂオの時間のように、もっとドタバタするかと思いましたが私のカン違いでした。
実は一番泣けたのは、ビル・ナイが劇中劇で死んだ子孫に呼びかけながら死ぬシーン。まんまとやられた。さすが名優。
ロケから戻ってきたら元彼は別の女と…はお約束か。
そして、幸せの絶頂から、彼のあっけない事故死。私は爆死かと思っていましたが、ほぼ予想通りでした。
でも、ラスト近く。ビルナイが主人公に映画を見るよう促すシーンでのセリフはグッときた。
劇中、生きているうちに人生を楽しめ、というセリフが多く、これが時代背景を物語っていた。ビル・ナイの、チャンスに背を向けると死が生を覆い尽くしてしまう、のようなセリフが印象的。
そして、主人公が彼のポテトを投げ捨てたシーンがラストの平時の場面として使われていたとは…粋な計らい。いかにも映画らしい優しさに満ち溢れたオチに、目が潤んだ。
少子高齢化の日本でも、老人と女性に活躍の機会が確実に増えている。そう考えると、今も、「戦時中」かもしれない。
最後に、どうでもいいが、私が観るエディマーサンは、何故か死ぬ役ばっかりだね。
思秋期、おみおくりの作法…。
いい台詞が散りばめられていてもう一度見たいと思う。
2017年75本目。