戦争映画でありラブストーリーでもあり、フェミニズムの先駆け的要素あり、そして「映画」そのものについて考えさせられる作品だった。
第二次世界大戦下、ふとしたきっかけで映画の脚本創りに携わるようになった女性の物語はクラシカルな雰囲気とも相まってとても味わい深く感じた。
そもそも「映画」に対する捉え方は立場の違う創り手側には勿論、観る側にもそれぞれあって、何れにしても一辺倒では片付けられないもの。
実話が大好きな私も、忠実に再現されただけの作品に感動出来るかと言われればそうではなく、程よく脚色されたり素敵なキャラクターに非現実性を求めたり…
ただ、今作品で観ることが出来た映画製作の舞台裏はとても興味深く、少なからず今後の映画の観方に影響をもたらすであろう事は確か。
自分にとって映画とは何か…
後からじわじわ考えさせられる素敵な作品だった。