あぁ助けてくださいぃぃ．体が溶けますぅぅ．穢れきった心と膿・澱が固まって出来た体が溶けちゃいますぅぅ．マリーとヴィクトールの淡い恋が放つ清らかな光に当てられて溶けてしまいますぅぅ．こんばんわ三遊亭呼延灼です．
珍しく最初から両思い．だけどそこは12歳．お互いの気持ちをうまく伝えられなくて，やきもきです．しかもマリーちゃんは網膜色素変性症で日々視力低下が進行．将来の夢はチェリスト，そのために国立音楽院に入学しなきゃ．ヴィクトール君しっかり支えてあげてね．って言ってるそばから「僕を騙して利用したの！」って．てめぇぶん殴りますよ．失明しちゃうかもしれない，そしたら音楽院に入学できなくなってチェリストの夢も諦めなきゃいけない，そんな不安な毎日なのに，それでも明るく振る舞うマリーちゃんの一番の心の拠り所なんだから「じっがりじろよーーーヴィグドール」（カギ括弧のところは心の中では全部濁点付けて下さい）．
そーそー，それでいいんです．黒板のフォロー．そーゆーのが大事．やっと仲直りしたな．あとは試験日までまっしぐら．二人の想いにほだされて，分からず屋のマリーパパも不器用なヴィクパパもいつしか応援，友達もみんな引きつれ試験会場へ車でGO！イケメンだけど底意地悪いロマン，お前は仲間ちゃう！
そして最後の風景に涙がｼﾞｮｰｰｰｰ．あぁ悪いあたしがどんどん流れおちてゆくー．でも考えてみりゃ初恋がうまくいってんですよね，やっぱ駄目だ．お父さんは二人の交際を認めないぞ．初恋がうまくいくなんて，そんな映画みたいな事絶対認めないからな！！
