RIO

ジャコメッティ 最後の肖像のRIOのレビュー・感想・評価

3.0
「自分に見えるままに表現したい」
書いては、消して、また書いては消されるが繰り返される
一点に執拗に集中することで
動いているものを描き出す
ジャコメッティの絵画、特にデッサンは
描かずして描く にあるように感じる
じっと見つめているとグルグル動いている

ジャコメッティの毎日は同じように繰り返す
カントほどではないけれど一つのルーティーンがある

彼のアトリエにある作品に本当に少しずつ
手が加えられていく…
完成するということはないけれど
ジャコメッティが人生を賭して取り組み続けた絵画と彫刻

「希望が最高潮になると、私は投げ出すんだ」
絶望の中にあるからこそ、作品から強い存在感を
放っているんだ
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