いやぁ〜映画っていいものですね〜と改めて思わされる本作。
先天性の病で視覚の95%を失ってしまった青年が1流ホテルで働く夢を叶える為に病気を隠すという大芝居を打ちながら見習いを始めるという実話を元にしたドイツ映画。
彼から見えている景色が度々、間に挟まれるのですが、物が認識出来ないレベルで全く見えない。
普通に暮らすのも困難な状態なのにホテルで働くなんていくらなんでも無理だろ…
と普通の人なら心が折れてしまい諦めてしまうのだが彼は違う。
この人まぁ〜気力と根性が他とは段違い。
彼自身が強い人間であったからこの困難を乗り越える事ができたんでしょうね。
それと周りのサポートもあったからというのもある。
これにはドイツという国の障害者に対しての考え方の違いがあるのも関係していて、
どうやらドイツでは障害者の社会進出が進んでおり障害者に対する偏見や差別が少なく障害者という単語がそもそも無いそうです。
日本と違い障害者が積極的に就労できたり、それを受け入れる土壌がある。
日本は重度な障害者になれば施設に閉じ込めるが、ドイツはどんな重度障害者でも地域で一人で暮らすことが当たり前という考えがあるそうです。
国がこういった考え方があるからこそ彼のような障害があってもバイタリティ溢れる人間が出てこれるし活躍できる。
これは日本も真似するべきなんですよね。
それにしてもドイツって子育てに関しても、労働に関しても日本にとっていいモデルケースなんだよなぁ…