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ソウルメイト/七月と安生のmajiziのレビュー・感想・評価

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
4.0
『少年の君』のデレク・ツァン監督の長編デビュー作。

台詞に頼らず、画でみせることのお手本のような作品でした。

女の友情は男が介入することでいともカンタンにもつれてしまう。

「私たちはお芝居ばかりしていた」

親友と言えども、好きだからこそ相反する複雑な感情が丁寧に描かれ主演二人の演技と合わせて、わざとらしいストーリーに説得力を持たせていました。

物語の中に登場する小説が事実と虚構をないまぜにしてしまい、ミスリードもあり作品として昇華されています。

音楽や映像が美しく、エンドロールの「感謝」のところに岩井俊二の名前があったので納得。これはしっかり良い影響を受けてる感じです。

それから使用曲もどれもセンスを感じました。中華歌謡に詳しい方には、懐かしさと新しさの邂逅だったのでは。

主題歌を歌うリア・ドウは、両親(フェイ・ウォンとドウ・ウェイ)の才能を受け継いでいてDNAの力って凄まじい。
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