まりぃくりすてぃ

大和(カリフォルニア)のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

大和(カリフォルニア)(2016年製作の映画)
1.5
かつてエミネムや50Centを聴き漁った私としては、当然正統派ラップてんこ盛り映画を期待してた。そしたら、、、、、
え? 主役の口からラップがなかなか出てこない。ラップは? ラップは? ラップ……ラップゥ……早く~……ねえ、ラップはぁ? そろそろラップ! いいかげんラップー! さあ、ここでラップ! ラップ! ラップ! ラップ! え…………オマイガーッ!! ラップが最後の最後まで出てこなーーーーーーーいっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!〈異常事態発生〉

できることとできないことがハッキリしすぎてる韓英恵をメインキャスティングした時点で、こんな大詐欺案件は予想されたのかもしれない。それにしても、ポスターから受ける「何か寒みーわ」のネガティブイメージ通りの彼女だった。能面で苛立ちを若々しく撒き散らしつづける役目をあまりにも淡々とこなした挙げ句にキャットファイト(凶器浴び係)。こういう青春映画が好きって人もまあいるだろう。朗読みたいな最後のあれを誠実な“新型ラップ”と認める人もいないことはないだろう。
ハーフらしいのかどうかが大変微妙な相方(遠藤新菜)がもたらした束の間のバディームーヴィー感は、無難以上の何かへは昇華せずだが一応ちょっと素敵。でも、「レイ」という名前はアメリカでは100%男と間違えられて不便極まりないからアメリカ人の父親が猛反対してつけないはずなんであって、ボーイッシュだからの一種のシャレなの?
不可思議っぽいテンションの母や兄もそうだが、俳優たちへの演技指導が全体として雑だったし、ラスボスになってもよかった父アビーは登場しない。「才能は特にないなりに、意志の力で一つの仕事を普通人たちが完成させた」って感じの“とりあえずな”映画。完成させちゃったマジメさんたちも、観ちゃった優しい私も、お疲れさま。。。

米軍? もちろん日本から一人残らず出ていってよ。ゆっくりでいいから。
“記録的豪雨“とか“記録的大雪”とか“記録的複雑台風”とかの直前の真夜中などに必ず謎の軍用機がゴーゴーゴーゴー飛ぶ東京の空がもう何年も前から当たり前になってるのも心底ウザ。国会議事堂前にSEALDsが集まったあの7月から9月までの金曜日の午後のたんびに(お盆の最中を除いて)空が赤くなってケムっぽい雲もいっぱい見えて不自然な雨がみんなを嫌がらせてたこと、私は忘れてない。そういうのが全部米軍機なのか首相官邸の指示による自衛隊機なのかは知らないけどね。(※私はどっちかというと反SEALDsだった。電通にプロデュースされてたっぽい彼ら彼女らは明らかに親米だったから。)