異種族が人間と共に共存するロサンゼルスを舞台に警官コンビの奮闘を描いたSFサイバー警官映画‼今年最後に扱う(予定の)作品です。Netflix製の新たな新星を期待して観た。主に"差別社会の病理"に焦点を当てた作品。まず怪匠デビッド・エアーが総指揮に立ってるからなのか観た感触が「スーサイド・スクワッド」の暴力と爽快さが同居する世界観まんまだった。また構造は重要な役割を果たす"魔法の杖"を引き合いに大味なアクションが繰り広げられる。結論から先に言っちゃえば既視感ゴリゴリで体裁が不恰好,である。人間と異種族が協力して暮らす世界の枠組みそのものから作品の面白味が脱皮できておらずアクションに至っても投げっぱなしで整理がトコトン成されてない。例えば監督作の傑作映画「エンド・オブ・ウォッチ」のような危ない現実味をこの作品では乖離させた構造が設けられているためリアリズムの描き込みも非常に残念な作品である。毎回だが無難な主演のウィルス・スミス映画に納まってしまった事が最大の敗因に思えた 。終盤で交わされる三つ巴の最終バトルでもほぼ冒頭で挙げた作品のまんまインフレ化が無限に暴走してしまう。展開が中々転がらない鈍さがそもそもあり要素を詰め込んで最後に空中分解してしまったような一品でした。ファンタジー論の盛り込みも正直いらなかったように思えた。手前の予想を覆さない平行線をひた走ってしまう不恰好な警官映画であった。
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-----2017年年間ベスト10(集計:1月~12月)------
①スパイダーマン ホームカミング
②ライフ
③美女と野獣
④グッドタイム
⑤女神の見えざる手
⑥マイティソーBR
⑦否定と肯定
⑧ドクターストレンジ
⑨パトリオットデイ
⑩マグニフィセントセブン
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~~~~2017年冬季ベスト5(集計:11月~12月)~~~~
①グッド・タイム
②マイティ・ソー/バトルロイヤル
③否定と肯定
④スター・ウォーズ/最後のジェダイ
⑤ジャスティス・リーグ
次点:ザ・ベビーシッター
