コミヤ

ブライトのコミヤのネタバレレビュー・内容・結末

ブライト(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

今年5本目
netflixオリジナル作品。
ファンタジーとLA警官のバディムービーの融合というnetflixならではの自由な世界観。台詞に頼りすぎず映像だけでその世界観を提示する序盤の語り口がまず最高。差別されるオーク、中流階級の人間達、上流階級のエルフ。そしてオークからも人間からも差別を受けるが正義感に溢れるオーク初の警官ジャコビーにひたすら感情移入させられる。
しかし!その超絶魅力的な設定は殆ど活かしきれてない… 結局ジャコビーがオークとしても警官として認められる理由もただ成り行きで上手くいったからで別に種族間の偏見が消えた訳でも、ジャコビーがそれの架け橋になる訳でも無くなんだかな〜という印象。大風呂敷を広げるだけ広げてズートピアほど差別や偏見に踏み込んでないと感じた。

バディムービーとしての面白さも殆ど無し。序盤こそオークに偏見持つなとか言ってたくせに結局ウィル・スミスは最後まで自分の事しか考えてないし、距離感が結構ある2人の関係性に全く乗れなかった。種族ではなく人格で互いをリスペクトし合うみたいな描写が欲しかったかも。

アイデアがいいだけあって傑作になり損ねた勿体無い作品。ただファンタジー映画顔負けの美術と中盤の畳み掛ける展開は最高。

これ観るとスーサイドスクワットってデビッドエアーの映画だったと思える笑
コミヤ

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